【調質する断熱材】「デコス」の8つの特徴【木造建築にオススメ】

*画像参照元:デコスファイバーとは|株式会社デコス|セルロースファイバー断熱のデコスドライ工法
近年、住宅を建てられる際に「断熱性能」を求めるお客さまが多くなってきました。
家の夏の暑さ、冬の寒さを防ぐ性能のことを指します。
断熱性能が高いほど、年中快適な温熱環境を創りだします。
断熱性能は、断熱材品質 × 施工品質で求められます。
本記事では、断熱材の役割と、
当社が木造建築をする際におすすめしている
断熱材「デコス」がどのような特徴を持っているのかを解説していきます。
断熱材(だんねつざい)とは
断熱材とは、「家の肌着」のようなものです。
夏は、外気から熱気の侵入を防ぎ、
冬は寒気の侵入を防ぐことによって、
年中室内が快適に過ごせるようにする為に使用します。
断熱材には大きく以下の5つの性能が求められます。
その①・・・断熱性
断熱欠損がないこと
その②・・・安心・安全生
火事に強いこと
シックハウスにならないこと(F☆☆☆☆)
JIS製品であること
その③・・・快適性
心地よい温熱環境が得られること
調湿効果があること
吸音効果があること
その④・・・健康性
ヒートショックが起きないこと
結露しないこと
その⑤・・・省エネ性
暖冷房費が少ないこと
地球にやさしいこと
これら5つ全ての性能をすべて満たすことで、快適な温熱環境が得ることができるようになります。
「デコス」の8つの特徴
断熱材の中でも当社は「デコス」をおすすめしています。
デコスには、以下の8つに特徴がある断熱材です。
その①・・・断熱性
その②・・・調質性(吸放湿性)
その③・・・吸音性
その④・・・安心・安全性
その⑤・・・健康性
その⑥・・・省エネ、省CO2性
その⑦・・・防カビ、防虫性
その⑧・・・建物の高耐久性
①断熱性|「デコス」8つの特徴
デコスは、断熱材の中でも高い断熱性があるのが特徴です。
断熱等級4 外壁90mm→105mm(17%UP)/120mm(33%UP)
*「断熱等級4」は断熱等級の最高等級(2020年現在)であり、平成25年省エネ基準の外皮性能相当以上の断熱性能があることを示しています。
また、デコスは、壁材に吹き込んで断熱を行うので、断熱欠損が少ないのも特徴です。
②調質性(吸放湿性)|「デコス」8つの特徴
下図は、断熱材の「放湿性能」を比較した図です。
(引用-日本の家には欠かせない調湿性|株式会社デコス|セルロースファイバー断熱のデコスドライ工法)
一般的に断熱材として用いられることの多い「グラスウール(GW)」は、あまり放湿性能は期待できません。
放湿性能面では、「羊毛」「デコスファイバー」ともに優れていることが確認できます。
また、こちらは断熱材の「吸湿性能」を比較した図です。
(引用-日本の家には欠かせない調湿性|株式会社デコス|セルロースファイバー断熱のデコスドライ工法)
「グラスウール(GW)」は、吸湿性だけでなく、調湿性もあまり期待できないことがわかります。
自然素材である「羊毛」は高い吸湿性能がありますが「デコスファイバー」は羊毛より更に、吸湿性能に優れていることがわかります。
この調湿性の高さによって、梅雨でもジメジメしにくい家づくりが可能になります。
③吸音性|「デコス」8つの特徴
吸音性が高いのも、デコスの特徴です。
音を吸収することで、音が家の外や
室外に漏れることを防いだり、室内での音の反響を抑えること
(引用-吸音性というもうひとつの性能|株式会社デコス|セルロースファイバー断熱のデコスドライ工法)
上記は、セルロースファイバー(CF)と2種類のグラスウール(GW)の吸音性を比較したものです。
*デコスは大別すると、セルロースファイバー(CF)の一種に分類されます。
一般的に断熱材として用いられることの多いグラスウール(GW)も十分、吸音性が高いのですが、セルロースファイバー(CF)の断熱材は、グラスウールよりも更に吸音性が高いことが見て取れます。
このように高い吸音性を実現することにより、
外部からの音の侵入、音漏れだけでなく、
建物内の部屋の間の音漏れ、遮音にも効果的な断熱材であることが特徴です。
④安心・安全性|「デコス」8つの特徴
一生の中で一番高い買い物とも言われている、住居の購入。
家族の健康を守るためにも安心・安全であることは欠かせません。
「デコス」は安心・安全性に関して、下記の特徴を持っています。
- 火事に強い(難燃3級の防火性)
- 経年劣化しない
- シックハウスにならない
- JIS A 9523認定品
デコスは、天然素材でありながら、経年劣化が少なく、難燃性能も高い、安心してご家族が過ごせる仕様になっています。
また、デコスを施工する、「デコスドライ工法」は、2007年、日本産業規格(JIS)が認定している、JIS A 9523(吹き込み用繊維質断熱材)を、セルロースファイバー材質として、日本で初めて認定取得しています。
不燃材料や準不燃材料と同じように形状に変化があってはならない規格の一つ
≒防炎・(ぼうえん)
燃え抜けて火災が広がるのを防ぐこと
⑤健康性|「デコス」8つの特徴
デコスには、「経年劣化しない」「シックハウスにならない」以外にも
- ヒートショックが起きない
- 結露しない
という特徴があります。
デコスの原料の80%は新聞紙をリサイクルした素材で、木と同じように湿度を調節する高い調質性があります。
この高い調湿性もあり、デコスは「結露しない」のが大きな特徴です。
さらにデコスは、「壁内結露20年保証」と称し、20年間結露しないという保証を掲げています。 *1
(*1 適応には諸条件有。詳しくは- 4.四季を通じて快適な⾼い調湿性と安⼼の無結露20年保証|株式会社デコス|セルロースファイバー断熱のデコスドライ工法 をご参照ください。)
⑥省エネ、省CO2性|「デコス」8つの特徴
デコスは、天然素材であり、省エネ性、省CO2性も優れています。
- 暖冷房費が少ない
- 地球にやさしい
デコスは、断熱性能が高いので、一般的な住宅よりも、暖冷房の効率がよく、電気代を抑える事ができます。
また、デコスは、日本で最もCO2排出量の少ない断熱材です。
(*株式会社デコス調べ)
デコスは、リサイクル素材の新聞紙を、さらにリサイクルし、製造時のエネルギー消費を極力まで下げています。
さらに輸送時には、比較的CO2排出量の少ない鉄道貨物を積極的に利用し、持続可能な開発目標(SDGs)の達成に向けた取り組みを行っているというのも大きな特徴です。
デコスは、家族のみならず、地球にもやさしい断熱材なのです。
(取り組みの詳細は CFP・エコリーフ|株式会社デコス|セルロースファイバー断熱のデコスドライ工法 から確認できます)
⑦防カビ、防虫性|「デコス」8つの特徴
デコスには、防虫剤として、「ホウ酸」「ホウ砂」が含まれています。
この「ホウ酸」「ホウ砂」は防虫性の他に、難燃性が高いという性質も持っており、燃えにくく、火事になりにくい特徴もあります。
しかしこの「ホウ酸」「ホウ砂」は、「水に溶けやすい」という性質を持っています。
これらが水に溶けて流されないように「ステアリン酸アルミニウム」という撥水剤を使用し、撥水するように加工をしています。
この「ステアリン酸アルミニウム」は日焼け止めや、ファンデーション、ベビーパウダーにも使用されるもので、直接ヒトの肌に塗っても大丈夫な成分です。
「ホウ酸」「ホウ砂」の防虫性と、「ステアリン酸アルミニウム」の撥水性を掛け合わせることにより、防虫性だけでなく、防カビ性まで実現し、さらなる快適空間の実現につながっています。
⑧建物の高耐久性|「デコス」8つの特徴
高い調質性による結露の防止や、シロアリなどの発生、抑制を防ぐ「防虫性能」の高さにより、結果として建物の長寿命化を実現します。
大切な家族と過ごすマイホームだからこそ、高性能な機能が長期間持つことが理想です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
本記事では、一般的に断熱材に求められる性能と、断熱材「デコス」の8つの特徴を解説してきました。
その①・・・断熱性
断熱欠損がないこと
その②・・・安心・安全生
火事に強いこと
シックハウスにならないこと(F☆☆☆☆)
JIS製品であること
その③・・・快適性
心地よい温熱環境が得られること
調湿効果があること
吸音効果があること
その④・・・健康性
ヒートショックが起きないこと
結露しないこと
その⑤・・・省エネ性
暖冷房費が少ないこと
地球にやさしいこと
その①・・・断熱性
その②・・・調質性(吸放湿性)
その③・・・吸音性
その④・・・安心・安全性
その⑤・・・健康性
その⑥・・・省エネ、省CO2性
その⑦・・・防カビ、防虫性
その⑧・・・建物の高耐久性
デコスの特徴に関しては、下記動画でもご確認いただけます。
当社は、ご家族ごとに全く違った仕様で注文住宅をお依頼していただいております。
家づくりは、工法・使用する建築材など、専門的な言葉が多く、わかりにくいことが多いかと思います。
特に断熱材は、壁の中の話ですので、目に見えず「どれも同じだ」と思われるお客様も多くおられます。
当社は、お客様の目の届かないところだからこそ、より良い家づくりの為に、なるべくわかりやすく、知っていただきたいと考えております。
断熱材や建材に限らず、家づくり、不動産にまつわることは何でも、お気軽にご相談ください。
皆さまの家づくりが、よりよいものになることを願っております。
ご不明点、お問い合わせご意見などは、下記よりお願いいたします。