【提携工務店が解説】テクノストラクチャーのメリット・デメリット

テクノストラクチャーのメリット・デメリットのアイキャッチ画像です。

こんにちは!
今日はテクノストラクチャーのメリット・デメリットを解説していきます。

当社(ハウスクリエイション)は、Panasonic Builders Group(パナソニックビルダーズグループ)に加盟しており、「テクノストラクチャー工法」の提携工務店です。

 

そんな提携工務店の我々が、日々お客さまと打ち合わせをする中で感じた、テクノストラクチャーのメリット・デメリットを解説していきます。

 

テクノストラクチャーとはどのようなものなのか、実際に施工する前の判断材料になれば幸いです。

 

 

テクノストラクチャーのメリット

 

まず、テクノストラクチャーのメリットは以下の通り。

 

テクノストラクチャーの「メリット」

その①・・・大空間が実現できる
その②・・・木造住宅の良さを感じれる
その③・・・耐久性・耐震性が高い
その④・・・変形土地に柔軟に対応できる
その⑤・・・Panasonicが構造計算をしている
その⑥・・・パナソニック電工の商品を安く導入できる
その⑦・・・施工の2重チェック体制

 

順番に解説していきます。

 

 


大空間が実現できる|テクノストラクチャーのメリット①


 

まず、テクノストラクチャーのメリットとして、「大空間を実現」が挙げられます。

 

テクノストラクチャー工法では、鉄骨材を木材で挟んだ「テクノビーム」という梁(ハリ)を用います。

この鉄骨材が入った「テクノビーム」を用いることにより、一般的な木材で建築するよりも、たわみにくく、柱の本数を減らすことができるようになります。

 

また、使用する柱も一般的に柱に使用される「無垢材」と比べて1,5倍の強度を持つ集合材を使用することで、柱の数を減らしつつも強度を保った大空間の実現が可能になっています。

 

 

具体的に、「グランドテクノビーム」を使用すると、最大約10m幅*の大空間をつくることができます。

 

また、木材と比べたわみが発生しづらいので、結果としてメンテンナンス費用も抑えることができます。

 

*芯々寸法での距離です。上階に居室がある場合は最大8mです。プランや地域によって、対応できない場合があります。

 

◎知っておきたい◎

「テクノビーム」のビーム(beam)は
英語で梁(ハリ)を意味します。

 

 

 


木造住宅の良さを感じれる|テクノストラクチャーのメリット②


 

木の香りや、ぬくもりを感じることができるのも、テクノストラクチャーの良さです。

 

テクノストラクチャーでは、梁に鉄を挟んだ「テクノビーム」を使用しますが、土台や柱は木を使います。
よってテクノストラクチャーで建築した家は、建物種目としては「木造住宅」になります。

 

梁に鉄を用いることで、従来の木造住宅の欠点を補いつつも木造住宅の良さを感じれる住宅を実現しています。

 

 


耐久性・耐震性が高い|テクノストラクチャーのメリット③


 

テクノストラクチャーの数あるメリットの中でも、一番お客さまに支持されているのが耐久性・耐震性が高いという点です。

 

テクノストラクチャーでは、建築基準法で定められているチェック項目よりもはるかに多い「388項目(多雪地域では440項目)」を独自の「テクノストラクチャー自動躯体設計システム」を用いてチェックを行っています。

 

さらに「テクノストラクチャー自動躯体設計システム」によって建物ごとに基礎設計を行い、それぞれの建物に適した最適な基礎設計を行っています。

 

 

◎知っておきたい◎

テクノストラクチャー自動躯体設計システム」では

災害(地震・豪雪・台風など)が起こった際に、建物にどのような力が加わるかを計算し、その力に耐えられるか検証しています。

 

◎チェック388項目の内訳◎
 基礎の強さ・・・   101項目
 柱の強さ・・・    62項目
 梁の強さ・・・    129項目
 柱接合部の強さ・・・ 32項目
 梁接合部の強さ・・・ 26項目
 耐力壁の量・・・   18項目
 耐力壁の配置・・・  12項目
 床の強さ・・・    8項目

 

 


変形土地に柔軟に対応できる|テクノストラクチャーのメリット④


 

テクノストラクチャーでは、「木造軸組工法(在来工法)」を用いることにより、変形土地でも柔軟に対応できるのも特徴です。

 

「木造軸組工法(在来工法)」とは、柱や梁といった軸組(線材)で、構造を支える工法です。

鉄を挟んだ「テクノビーム」を用いることにより、一般的な木造住宅に比べ、強度を保ったまま、より柔軟な建築が可能になっています。

 

当社のある京都市内では、小さな土地や変形土地も多く、通常の工法では、間取りなどが限られてしまうことが多いです。

このような場合でも、比較的柔軟に対応できるのが、「木造軸組工法(在来工法)」の良さを生かしたテクノストラクチャー工法の強みです。

 

 

 

◎知っておきたい◎

「木造軸組工法(在来工法)」とは

日本で古くから発達してきた伝統工法(でんとうこうほう)を簡略化・発展させた構法で、在来工法(ざいらいこうほう)とも呼ばれている。 木造枠組壁構法がフレーム状に組まれた木材に構造用合板を打ち付けた壁や床(面材)で支える構造であるのに対し、木造軸組構法では、主に柱や梁といった軸組(線材)で支える。

(出典 木造軸組工法-wikipedia )

 

 

 

 


Panasonicが構造計算をしている|テクノストラクチャーのメリット⑤


 

テクノストラクチャー工法で建てる家に関しては、全ての建物でPanasonic(パナソニック電工)が「自動躯体設計システム」による構造計算を行います

 

さらにすべての建物に対して、「構造計算書」を発行しています。

 

 

検査項目は、「388項目(多雪地域では440項目)」にも上り、一般的な建築基準法で定められている強度チェック項目数(目安8項目*)を優に上回っています。

 

*一般的な建築基準法で定められている建物の強度チェックの目安数は8項目ですが、工法により異なります。

 

 


パナソニック電工の商品を安く導入できる|テクノストラクチャーのメリット⑥


 

テクノストラクチャー工法で家を建てると、パナソニック電工の商品を安く導入することができます。

 

テクノストラクチャーは、パナソニック電工が建築部材の製造・販売を行っています。

 

 

一般的な建築材は以下の商流で、我々工務店の元に届いています。

 

製造元(メーカー) 商社 卸問屋 工務店

 

 

 

一方テクノストラクチャーの場合は、以下の商流です。

 

製造元(パナソニック電工) 工務店

 

 

テクノストラクチャーの家を建築する場合、パナソニック電工と直接工務店が提携します。

 

一般的な商流と異なり、間に商社や、卸問屋を介さず直接仕入れることができるので、テクノストラクチャーを扱っていない工務店、ハウスメーカーと比べ、比較的安価に仕入れることができます。

 

 

また、テクノストラクチャー工法で建築していただくことにより、パナソニック電工さんもキッチンや、設備などを通常よりも安く提供していただきやすくなります。

 

 

 


施工の2重チェック体制|テクノストラクチャーのメリット⑦


 

テクノストラクチャー工法で建築する際は、本来の性能が発揮できるように、我々工務店側での施工チェックはもちろんのこと、複数の専門家による現場チェックを行い、2重での施工チェックを行っています。

 

 

テクノストラクチャー工法は特殊な工法です。
建築できる工務店を、提携制にして数を限るだけでなく、このように2重チェック体制をとることによって、住宅の性能を担保できるような体制をとっています。

 

テクノストラクチャーのデメリット

 

一方でテクノストラクチャーで家を建てるにも、デメリットの側面もあります。

以下がテクノストラクチャーで家を建てる際のデメリットです。

 

 

テクノストラクチャーの「デメリット」

その①・・・ 価格が高くなる
その②・・・ リフォームがしずらい
その③・・・ 間取りなど自由だが制約が生じることもある

 

こちらも順に解説していきます。

 

 


価格が高くなる | テクノストラクチャーのデメリット①


 

テクノストラクチャー工法で建築する場合、一般的な木造建築よりも建築価格が高くなる場合があります。

 

当社では、お客さまのご希望を伺い、在来工法でもご希望にあった建築が可能な場合は、在来工法での建築をおすすめする場合があります。

 

 


リフォームがしずらい | テクノストラクチャーのデメリット②


 

テクノストラクチャー工法は特殊な工法で、独自の構造計算を行い、柱や梁(ハリ)の位置を決め、設計しています。

 

つまり、家の品質を保ったままリフォームをしようと考える場合は、再度構造計算を行う必要、もしくはテクノストラクチャーの工法、構造を把握した上でリフォームを行う必要があります。

 

 

一般的な工務店だとリフォームを断られる、リフォームを行った場合に本来の住宅性能が損なわれる場合があります。

 

当社は、パナソニックビルダーズグループの加盟工務店なので、テクノストラクチャー工法によるリフォームも承っております。

また、将来リフォームを考えている方は、建築時にご相談いただければ将来のリフォームプランも合わせて検討させていただきます。

 

 


間取りなど自由だが制約が生じることもある| テクノストラクチャーのデメリット③


 

テクノストラクチャー工法は、木造建築の間取りの自由さ、テクノビームなどの独自材により、自由度の高い間取り設計が可能ですが、住宅品質を担保する為に一軒一軒「構造計算」を行っております。

 

間取りの自由度の高い、テクノストラクチャー工法ですが、希望する間取りによっては、構造計算をクリア出来ない可能性もあります。

この構造計算は388項目にも及び、耐震性、耐久性などの住宅品質を担保するために行います。

この構造計算の項目がクリア出来ない場合は、テクノストラクチャーとしての建築が行なえません。

 

 

 

まとめ

 

本記事では、テクノストラクチャーのメリット・デメリットを解説していきました。
 
テクノストラクチャーのメリットは以下です。
 

テクノストラクチャーの「メリット」

その①・・・大空間が実現できる
その②・・・木造住宅の良さを感じれる
その③・・・耐久性・耐震性が高い
その④・・・変形土地に柔軟に対応できる
その⑤・・・Panasonicが構造計算をしている
その⑥・・・パナソニック電工の商品を安く導入できる
その⑦・・・施工の2重チェック体制

 
一方テクノストラクチャーには以下のようなデメリットもあります。

 

テクノストラクチャーの「デメリット」

その①・・・ 価格が高くなる
その②・・・ リフォームがしずらい
その③・・・ 間取りなど自由だが制約が生じることもある

 
当社は、ご家族ごとに全く違った仕様で注文住宅をお依頼していただいております。
家づくりは、工法・使用する建築材など、専門的な言葉が多く、わかりにくいことが多いかと思います。
当社はPanasonic Builders Groupの提携工務店です。
テクノストラクチャーに関して不明点や、気になることがあればなんでもお気軽にお尋ねください。