【カンタン解説】UA値とは?住宅の断熱性能がわかる

【カンタン解説】UA値とは?住宅の断熱性能がわかる

新築住宅や注文住宅を建てたいと調べていると「UA値(ユーエー)」という言葉を見かけることがあるかと思います。
UA値とは住宅の断熱性能を表す言葉です。
 
今回はこのUA値に関してなるべくわかりやすくご紹介していきます。
 
 

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UA値とは

 
UA値とは住宅の断熱性能を表す言葉です。
UA値は低ければ低いほど、断熱性能が高いとされています。
 
国の省エネ対策として2025年にUA値の義務化が決定しており、UA値が一定の基準に満たさない建物は建てられなくなってしまいます。
基準としてはUA値が0.87以下であることが義務化される予定です。
 
このUA値の義務化は国際的な省エネ対策の流れであり、日本もその流れに適応する形でUA値の義務化が予定されています。
 

UA値の計算方法

 
UA値は以下の式で計算できます。
 
UA値(外皮平均熱貫流率)=外皮総熱損失量(w/k)÷外皮総面積(㎡)
 
 

地域ごとのUA値

 
現状、UA値の省エネ基準は2013年に国土交通省が定めた「建築物省エネ法」によって地域ごとに設定されています。
一番寒い北海道では0.46と高い断熱性能が基準にされているのに対し、沖縄では基準が設定されていないなど地域の気候によって設定されているUA値の基準は異なっています。
 
当社がある京都府では地域区分が5・6に属しており、省エネ基準に該当するUA値は 0.87以下とされています。
北関東から九州(一部エリアを除く)はこの地域区分5・6に属しています。
 
 

UA値は低ければいい?

 
UA値は低ければ低いほど断熱性能が高いとされており、夏は涼しく、冬は暖かく過ごせる快適な建物であることの証明になります。
 
しかしながらUA値に関しては、
「必要以上のスペックの押し付けになってしまうのではないか」
という懐疑的な意見も一部見受けられます。
 
実際にUA値が低ければ低いほど断熱性能は高く快適ではあるのですが、その分建築コストが高くなってしまいます。
2023年現在はウクライナ紛争や円安、コロナ禍による影響で資源高が続いており、少しずつ状況は落ち着いてきてはいるものの、数年前に比べ建築コストは上昇している傾向にあります。
 
こうした状況下で、予算の都合があるが、マイホームが欲しいという方はますます新築住宅を建てにくくなるのではという意見があります。
 
実際にUA値が低い物件ほど断熱性能が高くはあるのですがUA値が測定されていない古民家や現状立っている中古住宅でも十分快適に暮らせる場合もあります。
 
 

まとめ

 

UA値について簡単にご紹介しました。
UA値とは住宅の断熱性能を表す言葉で、数値が低ければ低いほど断熱性能が高いとされています。
2025年にUA値の基準値の義務化が控えていることもあり、近年注目されている数値です。
 

注目がされている分、どうしてもUA値を重要視される方が増えてきているように感じますが、新築住宅を建築する際もUA値のみを追い求めるのではなく、住宅全体の性能・機能・設備やご予算など総合的に考える必要があります。
義務化が迫っていることもあり、何かと話題にあがりやすくなっているUA値ですがあくまで住宅を評価する一つの指標として捉えておくのがよいでしょう。
 
 
当社は京都市山科区を中心に新築注文住宅や、リフォーム、リノベーションを行っている工務店です。
テクノストラクチャー工法を取り扱っているPanasonic BulldersGroup(パナソニック ビルダーズグループ)の加盟店でもあり新築工事・注文住宅の知見は豊富にございます。
 
「基準UA値はどれぐらい?」
「予算は〜〜で家が欲しいけどどうすればいい?」
など新築工事、その他不動産に関わるご相談はなんでもお気軽にご相談ください!
 
 

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