【カンタン解説】テクノストラクチャー工法の換気について

テクノストラクチャー工法は、パナソニックが開発した木造軸組工法です。
 
この工法は、柱と梁で建物を支える構造で、高い耐震性と耐久性を実現しています。
 
テクノストラクチャー工法の特徴は、以下のとおりです。
 

テクノストラクチャー工法の特徴
  • 木の弱点を補強する「テクノビーム」を使用することで、高い耐震性と耐久性を実現
  • 1棟1棟構造計算を行い、適切な部材や接合方法を採用することで、高い安全性を実現
  • 木のぬくもりを生かした温かみのある空間を実現
  • 大規模な空間やスキップフロアなど、自由な間取りを実現
  • 長期優良住宅仕様で、長く住み続けられる家を実現

 
テクノストラクチャー工法は、耐震性や耐久性、安全性、省エネ性、長期優良住宅仕様など、さまざまな点で優れた工法です。
今回はテクノストラクチャー工法の家における換気方法に関してわかりやすく紹介してきます。
 
 

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24時間換気システムとは

 
24時間換気システムとは、家の中の空気を24時間365日、機械を使って入れ替えるシステムです。
 
24時間換気システムは、2003年の建築基準法の改正によって義務化されており、テクノストラクチャー工法の家を含むすべての新築の建物に導入されているシステムです。
 
24時間換気システムの目的は、室内の空気の汚れを除去し、快適な室内環境を維持することです。
室内の空気は、生活で発生する二酸化炭素やホルムアルデヒド、タバコの煙、カビなどによって汚染されます。これらの汚染物質は、人体に悪影響を及ぼす可能性があります。
 
 
24時間換気システムは、以下の特徴があります。
 

24時間換気システムの特徴
  • 室内の空気を清潔に保ち、シックハウス症候群などの健康被害を予防する
  • 湿度を適切に保ち、カビやダニの発生を抑制する
  • 結露を防ぎ、建物の劣化を防ぐ
  • 室内の温度を均一に保ち、省エネにつながる

 
24時間換気システムは、快適な室内環境を維持するために欠かせないシステムです。
 
 
この24時間換気システムの換気方法は主に以下の3つです。
 

24時時間換気システム
  • その①・・・第1種換気
  • その②・・・第2種換気
  • その③・・・第3種換気

 
順に紹介していきます。
 
 

第1種換気 | 24時間換気システム①

 
第1種換気とは、給気と排気の両方に換気扇を使用する換気方式です。
 
給気口から外気を室内に取り込み、排気口から室内の汚れた空気を排出します。
給気口は、壁や天井に設置され、排気口は、洗面所やトイレ、浴室などに設置されます。
 

第1種換気のメリット
  • 室内の空気を強制的に換気するため、空気の汚れを効率的に除去できる
  • 室内の温度や湿度を一定に保つことができる
  • 熱交換器を搭載することで、給気した空気から熱を回収し、室内の暖気を逃がさないようにすることができる

 

第1種換気のデメリット
  • 初期費用やメンテナンス費用がかかる
  • 機械音が気になる場合がある

 
第1種換気は、空気の汚れを効率的に除去し、快適な室内環境を維持するためにおすすめな換気方式です。
 
 

第2種換気 | 24時間換気システム②

 
第2種換気とは、給気口に換気扇を設置し、排気口は自然換気で行う換気方式です。
 
給気口から外気を室内に取り込み、排気口は、洗面所やトイレ、浴室などに設置されています。
排気口には換気扇が設置されていないため、排気は自然に行われ、給気口と排気口の圧力差によって空気が循環します。
 
第2種換気のメリットは、以下のとおりです。
 

第2種換気のメリット
  • 初期費用やメンテナンス費用が安い
  • 機械音が少ない

 

第2種換気のデメリット
  • 室内の空気の汚れを完全に除去できない
  • 排気が滞りやすい環境では、給気の効率が落ちる

 
第2種換気は、初期費用やメンテナンス費用を抑えたい場合に適した換気方式です。
 
 

第3種換気 | 24時間換気システム③

 
第3種換気とは、給気は自然換気、排気は機械換気で行う換気方式です。
 
給気は、窓やドアなどの自然な開閉によって行われ、排気は、洗面所やトイレ、浴室などに設置された排気扇によって行われます。
 

第3種換気のメリット
  • 初期費用やメンテナンス費用が安い
  • 機械音が少ない

 

第3種換気のデメリット
  • 室内の空気の汚れを完全に除去できない
  • 給気が滞りやすい環境では、排気の効率が落ちる

 
第3種換気は第2種換気と同様に、初期費用やメンテナンス費用を抑えたい場合に適した換気方式です。
 
ただし、第3種換気は、室内の空気を完全に循環できないため、キッチンやトイレなどの水回りには、第1種換気や第2種換気などの強制排気方式を組み合わせて使用することをおすすめしています。
 
 

当社のテクノストラクチャー工法の家は第1種換気を標準仕様

 
当社のテクノストラクチャー工法においては、第1種換気を標準仕様として採用しています。
 
もちろん、コストやご希望に応じて第3種換気に変更なども可能ですが、標準仕様として第1種換気の導入をおすすめしております。初期費用やメンテナンスコストは必要にはなってしまいますが、その分、テクノストラクチャー工法の家を良さを最大限に活かせると考えています。
 
 

まとめ

 
今回はテクノストラクチャー工法の家における換気システムはどのようなシステムになっているのかを紹介しました。
2003年の法改正により、すべての新築住宅で24時間換気システムの導入が義務化されており、テクノストラクチャーで建築する場合においても24時間換気システムの導入は必須となっています。
 
当社ではテクノストラクチャー工法で家を建てる際の換気システムとして、排気と吸気の両方に換気扇を取り付ける「第1種換気」をおすすめしております。
ご予算に応じて第3種換気に変更も可能ですが、テクノストラクチャー工法の良さを一番活かせるのが第1種換気だと考えております。
 
 
換気設備に限らず、お客様のご希望をお聞きしながらこだわるポイントと予算を抑えるポイント探しまでご一緒いたします。
京都府・滋賀県付近でテクノストラクチャー工法で家を建てたいと検討されている方はぜひお気軽にお問い合わせください。
 
 

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